広い農地を適期中に作業するには効率化が必須である。限られた人材で農地を維持し、収量を確保しなければ農業は成り立たない。したがって用いられる作業機には質の高い仕事が出来て、かつ低コストであることが求められる。これを実現するのがササキの超耕速シリーズである。今回は2024年第53回日本農業賞 個別経営の部で大賞を受賞した有限会社川口グリーンセンター専務取締役の尾崎和弘氏に、超耕速シリーズ3機種を導入したきっかけや作業効率の変化などについてお話を伺った。
「伊達藩献上米の里」一迫(いちはざま)・金田地区
宮城県北部に位置する栗原市一迫・金田地区は「伊達藩の献上米」として有名な米どころである。栗駒山麓の水と肥沃な土壌により古くから良質な米が栽培されてきた。この豊かな土地で米の生産・加工・販売に取り組むのが有限会社川口グリーンセンターだ。
同社の前身は作業受託の組合であったが、農家の高齢化により維持が困難になったほ場を借り受け、米の生産・販売をする地域の「農業後継者」として2001年に法人化した。当初は20町歩程からのスタートで現在は85町歩まで増え、作業受託は1〜2町歩程度となっている。
水稲の主力品種はひとめぼれ、つや姫。その他ササニシキ、ミルキークイーン、みやこがねもち、つきあかりを栽培。また、米の栽培だけでなく6次産業化の取り組みとして米粉や米粉パンの製造・販売をしている。またお盆・秋春彼岸用のスプレー菊も栽培している。
米どころで活躍する超耕速シリーズ3機種
現在、超耕速カドヌールACE と超耕速アクティブロータリー、超耕速マックスハローACEを各1台ずつメイン機体として使用している。
超耕速カドヌールACE
超耕速カドヌールACEは販売が開始された2018年に購入。
「それまで使用していたあぜぬり機と比べて速い。超耕速カドヌールACEであぜを塗ると車速0.8km/hでやっていたものを1.4km/hくらいで出来るから作業効率が良い。従来機とカドヌールACEの2台で委託も含め大体100町歩くらいはあぜを塗っているが、作業にかかる時間を短縮でき満足している」
高速作業に最適なササキ独自の正転ロータリーカットと、高速でも土をしっかりと砕土するCK爪と土量を上げる大型爪を装備し、内部は土流を最適化するステンレスカバーとしていることによって、従来のほぼ倍の速度でもあぜぬり作業が可能となった。高速作業によりあぜぬりの時間が短縮されれば、その時間を他の作業に充てることができるだけでなく燃料代の削減にも繋がる。
米どころで活躍する超耕速シリーズ3機種
現在、超耕速カドヌールACE と超耕速アクティブロータリー、超耕速マックスハローACEを各1台ずつメイン機体として使用している。
超耕速カドヌールACE
超耕速カドヌールACEは販売が開始された2018年に購入。
「それまで使用していたあぜぬり機と比べて速い。超耕速カドヌールACEであぜを塗ると車速0.8km/hでやっていたものを1.4km/hくらいで出来るから作業効率が良い。従来機とカドヌールACEの2台で委託も含め大体100町歩くらいはあぜを塗っているが、作業にかかる時間を短縮できて満足している」
高速作業に最適なササキ独自の正転ロータリーカットと、高速でも土をしっかりと砕土するCK爪、さらに土を上げる大型爪を装備し、内部には土流を最適化するステンレスカバーを装備していることによって、従来のほぼ倍の速度でもあぜぬり作業が可能となった。高速作業によりあぜぬりの時間が短縮されれば、その時間を他の作業に充てることができるだけでなく燃料代の削減にも繋がる。
超耕速マックスハローACE
超耕速マックスハローACEと超耕速アクティブロータリーの2機種は、去年トラクターを購入した際に担当セールスの薦めがあり導入したが、早くも作業効率の向上を実感している。
「荒代2回とほ場を均すので2回(計4回)入るが、これ(超耕速マックスハローACE)は荒代が1回(均しの2回を含めて計3回)で出来る。そうすると面積も余分にできる様になったので、一番コスト削減になっているかなと思う。速度はだいたい車速3.0km/h程で作業している」と作業時間の削減を実感していただいている。
このように代かきの回数を減らしても仕上がりが従来と同様なのは、超耕速マックスハローACEに装備されている幅広で曲がりの大きなCK爪が、高速作業でも高い砕土性・反転・スキ込み性を実現するためである。
超耕速アクティブロータリーACE
超耕速アクティブロータリーは3.0km/h程で耕うんしている。
「今年の春と秋に使って50〜60町歩は耕起をしているが爪が減っていない気がする。持ちは良いと思う」
超耕速アクティブロータリーにはバイブロステンレスカバーとラバーガードが装備され、カバー内部への土の付着を大幅に低減することで耕転爪の摩耗や馬力ロスを防ぐ。また爪自体も溶着加工で高耐久のCK爪を採用しており、メンテナンスコストの削減に貢献する。
超耕速アクティブロータリーACE
超耕速アクティブロータリーは3.0km/h程で耕うんしている。
「今年の春と秋に使って50〜60町歩は耕起をしているが爪が減っていない気がする。持ちは良いと思う」
超耕速アクティブロータリーにはバイブロステンレスカバーとラバーガードが装備され、カバー内部への土の付着を大幅に低減することで耕転爪の摩耗や馬力ロスを防ぐ。また爪自体も溶着加工で高耐久のCK爪を採用しており、メンテナンスコストの削減に貢献する。
地域の「後継者」として
有限会社川口グリーンセンターは農地集約による大規模経営や、米の生産・販売にとどまらず、米粉販売、自社設備にてパンを製造し販売するといった6次産業化が評価され、2024年1月、JA都道府県中央会とNHK主催の第53回日本農業賞 個別経営の部で大賞を受賞するなど次世代農業の一形態を体現している。
また、同法人には白鳥代表と尾崎専務のご子息らも勤務している。
「日々の仕事について徐々に慣れてきたのである程度は計画を任せて、最後に確認する程度にしている」と話す尾崎氏。ちまたに後継者問題があふれる中、未来を見据えた次世代の育成にも取り組んでいる。
年々規模を拡大してきた川口グリーンセンターが地域農業を支え、雇用を創出する一迫・金田地区の「後継者」として、今後も歩みを進めていく。
プロフィール
有限会社川口グリーンセンター
農産物の生産・加工・販売
代表者 白鳥 正文
社員数 15名(2024年)
作付面積 水稲85ha(2023年)
スプレー菊20a(2023年)
会社HP:https://www.greencenter.co.jp/
プロフィール
有限会社川口グリーンセンター
農産物の生産・加工・販売
代表者 白鳥 正文
社員数 15名(2024年)
営農面積 水稲85ha(2023年)
スプレー菊20a(2023年)
会社HP:https://www.greencenter.co.jp/