近年の日本酒の海外人気には目を見張るものがある。2022年の日本酒の輸出高は約475億円。コロナ禍など経済停滞の最中でも13年連続で毎年最高金額を更新しているという。日本国内でもその人気は健在で、お酒を飲まない人でも皆知っているような銘柄が数多く存在する。
今回は、日本一の米どころである新潟県を代表する日本酒「久保田」を醸す銘酒蔵、朝日酒造株式会社の関連会社である有限会社あさひ農研にてお話を伺った。
銘酒「久保田」「朝日山」を育む「農醸一貫体制」
朝日酒造株式会社は1830年に「久保田屋」として新潟県長岡市朝日に創業、200年近くに渡り酒造りに邁進し、「酒造りは、米作りから」という思いから1990年に有限会社あさひ農研を設立した。
同社が理想とする酒米は「二白一粒(にはくいちりゅう)」と称される。たんぱく質が少なく心白(しんぱく)が中心にある大きく粒ぞろいな米だ。全部で5つの品種(五百万石、たかね錦、越淡麗、ゆきの精、千秋楽)を生産している。こうした理想の酒米の生産により「農醸一貫」を実現すべく、日々酒米の栽培・研究に取り組んでいる。
粘土の強いべと(土)でもこなれ良し 超耕速アクティブロータリー
今回お話を伺ったのは、取締役の桑原浩明氏だ。同社で使っていただいている超耕速アクティブロータリーについて、早速お話を伺った。
「新潟の粘土質のべと(新潟県で土のことを「べと」と呼ぶ)でも早く作業できる」
それまでは春作業時に2.0~2.5km/hで耕うんしていたが、超耕速の導入により、粘度の強いほ場でも3.0~3.5km/hで耕うんできるようになり、仕上がりも過去の機械と比べてピカイチだという。秋の田打ちの場合は春よりも浅めに耕起するため4.0km/hとさらにスピードを上げて作業しているが、稲わらがしっかりとすき込まれ質の高い仕上がりだ。
また、メンテナンスコスト面で気に入っていただいているのがササキ独自の「CK爪」だ。曲げが大きく、砕土性・反転・すき込み性に優れるCK爪は、広幅合金溶着加工により耐久性にも優れている。
「使っていく中で気づいたが刃の持ちがいい。機械の導入から5シーズン経つが、まだ一度も刃の交換をしていない。トータルで見ると(従来機と比較したコストが)とんとん、むしろ安くなると思う」と桑原氏。
同社では2019年の春に超耕速アクティブロータリーを導入していただいたが、作業効率と仕上がりを両立した働きぶりに感心し、その年の秋にもう1台を導入いただいた。2台の超耕速アクティブロータリーが大活躍している。
粘土の強いべと(土)でもこなれ良し 超耕速アクティブロータリー
今回お話を伺ったのは、取締役の桑原浩明氏だ。同社で使っていただいている超耕速アクティブロータリーについて、早速お話を伺った。
「新潟の粘土質のべと(新潟県で土のことを「べと」と呼ぶ)でも早く作業できる」
それまでは春作業時に2.0~2.5km/hで耕うんしていたが、超耕速の導入により、粘度の強いほ場でも3.0~3.5km/hで耕うんできるようになり、仕上がりも過去の機械と比べてピカイチだという。秋の田打ちの場合は春よりも浅めに耕起するため4.0km/hとさらにスピードを上げて作業しているが、稲わらがしっかりとすき込まれ質の高い仕上がりだ。
また、メンテナンスコスト面で気に入っていただいているのがササキ独自の「CK爪」だ。曲げが大きく、砕土性・反転・すき込み性に優れるCK爪は、広幅合金溶着加工により耐久性にも優れている。
「使っていく中で気づいたが刃の持ちがいい。機械の導入から5シーズン経つが、まだ一度も刃の交換をしていない。トータルで見ると(従来機と比較したコストが)とんとん、むしろ安くなると思う」と桑原氏。
同社では2019年の春に超耕速アクティブロータリーを導入していただいたが、作業効率と仕上がりを両立した働きぶりに感心し、その年の秋にもう1台を導入いただいた。2台の超耕速アクティブロータリーが大活躍している。
農業と酒造の両輪を支える作業性能 超耕速カドヌールACE
同社では超耕速シリーズからもう一種、カドヌールACEを導入していただいている。
「(従来機では)1.5km/hであぜぬり作業をしていたが、2.0km/hで作業が出来ている。とにかく作業速度が速いので周りにもよく薦めている」
地域柄雪解けが遅く、あぜぬりは主に秋に行っている同社。しかし、冬の間にネズミがあぜに穴を開けてしまうため、そうしたほ場は春にもう一度あぜぬりを行うという。酒蔵と人材のやり繰りをしながら作業をしているため、限られた人材で作業をこなしていくのはいくら手があっても足りない。したがって、作業スピードと作業の質を両立するカドヌールACEの導入により作業の生産性を高めているというわけだ。
また、2024年にフルモデルチェンジとなる新型の超耕速マックスハローACEにも興味をのぞかせていた。(超耕速マックスハローACE新型の情報はこちら)
魅力あふれる長岡越路の地で
同社の今後の展開について伺うと、やはり何より「品質本位」だという。
「今年は暑さにやられて新潟県内の米農家は大きな打撃を受けた。品種改良の取り組みや不作時の支援などはコシヒカリや新之助などの食用米に比べどうしても薄い。自分たちでこだわって品質を高めていく努力が必要だ」と真剣な目つきで語ってくれた。
今回取材にあたり同社を訪問したが、酒蔵の見学ツアーや朝日酒造創立者が建て、国の重要文化財にも指定されている松籟閣(しょうらいかく)、併設する物販店「酒楽の里 あさひ山」や飲食店「あさひ山 蛍庵」などとても魅力の詰まった場所であった。その他にも長岡市の同社近くには、国の登録有形文化財にも指定されている巴ヶ丘山荘がある長岡市もみじ園や、日本三大花火大会の一つである長岡の花火大会、海外からも人気が高い錦鯉の品評会など全国的に有名な施設や催しが目白押しだ。
お酒の好き嫌いに関わらず、長岡越路の朝日酒造をぜひ訪れてみてはいかがだろうか。
プロフィール
有限会社あさひ農研
酒米の栽培・研究
代表者 安澤 義彦
従業員数 4名
営農面積 酒米50ha
(五百万石25ha、ゆきの精17ha、たかね錦3ha、越淡麗2.5ha、千秋楽2.5ha)
会社HP:https://www.asahi-shuzo.co.jp/
プロフィール
有限会社あさひ農研
酒米の栽培・研究
代表者 安澤 義彦
従業員数 4名
作付面積:酒米50ha
(五百万石25ha、ゆきの精17ha、たかね錦3ha、越淡麗2.5ha、千秋楽2.5ha)
会社HP:https://www.asahi-shuzo.co.jp/